「空飛ぶ道の駅」佐賀PR 成田便公開

格安航空会社(LCC)の春秋航空日本(千葉県成田市)は15日、8月から就航する佐賀空港発着の成田路線の機体を報道陣に公開した。機内販売する佐賀県特産の嬉野茶やのりチップスも紹介し、「空飛ぶ道の駅として佐賀のPRに一役買いたい」と語った。

 機体はボーイング737で、全日空の佐賀-羽田線と同型。座席数は全日空の167~176席に対し、春秋日本は189席と効率性を高めた。座席幅は約71センチと大手航空会社に比べて狭いが、別料金で足元の広い座席も選べる。全席革張りで、照明は発光ダイオード(LED)を使用、色合いを変化させて広く見せる効果があるという。

 機内誌には佐賀県と宝島社がコラボレーションしたブランドムック「LOVE!佐賀」を採用。佐賀路線だけでなく、同時就航する広島と高松路線でも全席に置き、乗客は持ち帰ることができる。就航記念として県が5千部を提供した。

 機内サービスでは100円で嬉野茶を何杯でもお代わりできるほか、春秋日本が佐賀県特産品から選んだ丸ぼうろ、有機温州みかんジュースを販売する。広島カープのチューハイや香川県のトマトスープなど合わせて約25点をそろえた。

 春秋日本の担当者は「首都圏や他路線の利用者にまだ知られていない佐賀の魅力を発信したい。搭乗率の目標は70%」と語った。佐賀-成田路線の片道運賃は5700円から。