日本航空(JAL)と日本トランスオーシャン航空(JTA)が、社会の多様性を受け入れられるような体制づくりをしようと、同性愛や性同一性障害などの性的少数者(LGBT)に対する支援を始めた。航空券の購入や買い物でためたポイント「マイル」をことし2月から、家族や配偶者と同じようにパートナー間でも分け合える仕組みにした。
7月17日に那覇市のテンブス館前広場で開かれるイベント「ピンクドット沖縄」では、航空会社として初めてスポンサーを務める。5月下旬に専門家を招いた社内研修を実施し、今後、社内の環境整備や具体的な顧客サービスについてアイデアを練る。
マイルは「JALマイレージバンク」やクレジット機能を備えた「JALカード」の会員に付与されるポイント。自治体が発行するパートナーシップ証明書や宣誓書をカード事務局に郵送すれば、パートナー間で合算して分け合うことができるようにした。新サービスは全国展開。これまでは、会員がためたマイルを分け合えるのは本人の両親や子どもに限られていた。
パートナー間でマイルをシェアした例は全国的にもまだないが、JALとJTAの担当者は「沖縄から利用を広げていきたい。まだ入り口にすぎない取り組みだが、勉強を重ねてより良いサービスを考えていきたい」と話している。
マイルについての問い合わせは「JALカードお客さまサービスセンター」、電話0120(747)907。