「春秋航空」成田から佐賀へ 初の試験飛行

格安航空会社(LCC)の春秋航空日本は16日、5月末に就航する佐賀-成田線で初の試験飛行を実施した。新品のボーイング737が午前11時、成田から佐賀空港に到着。パイロットや空港スタッフらが実際の運航を想定して手順を確認した。

 同社は佐賀空港で上海線を運航している中国のLCC春秋航空の日本法人。成田線は毎日2往復飛ぶことが決まっているが、ダイヤや料金は未定。佐賀と同時に就航する広島と高松でも試験飛行を実施している。

 機体は全日空の佐賀-羽田線と同型だが、座席数は全日空の167席に対し、春秋日本は189席と効率性を高めた。到着から折り返し出発するまでの時間も約45分と短く、試験飛行では空港職員らが手際よく作業を進めていた。

 この日は空港の展望デッキが無料開放され、飛行機ファンや親子連れでにぎわった。久留米市の主婦(59)は、福岡空港の国内LCCの成田線が約5千円からの運賃設定であることに触れ、「もし佐賀空港からそんなに安く成田に飛べるなら、ぜひ使ってみたい」と話していた。

2014年03月17日更新